雪も消えた四国中央山地からの南の眺めです。雄大に聳えている山は高知県須崎市のバンダの森です(標高800m)。
 1965年10月21日、太陽に0.006天文単位(太陽表面から約30万キロ)まで接近し、摂氏100万度と言われる太陽コロナの中を潜り抜けてきた彗星を、世界で最初に確認した場所です。
 大半が、氷でできている彗星が、なぜこの超高温に耐えれたのか、これは永遠の謎です。
 クロイツ族の彗星は沢山太陽に接近して行って、そのほとんどが蒸発したと思われます。1843年の”3月の大彗星”や、1882年9月の”セプテンバーコメット”なんかいずれも「太陽を掠める彗星群」の一つで、特別に大きく0.007天文単位以内まで接近し、無事近日点を通過しました。そして永い尾を曳いて世界中の人を驚かせました。

 最近は明るい彗星がありませんが、彗星とは気まぐれものです。いつまた大彗星が現れるかもしれません。朝夕の太陽の近傍を注意していたら、大彗星にお目にかかれるかもしれません。


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