植物学者の牧野富太郎博士が発見し、最も愛したと言われる「wakakinosakura」が星(小惑星)になって、博士が飛ぶ宇宙に行くことになりました。
 1991年9月7日に、芸西天文台で発見した小惑星(43803)に関が命名したのです。
 宇宙にはすでに小惑星Makino (6606)が飛んでおり、博士のもっとも愛し、名付けた桜の苗木が、これから宇宙でお伴をすることになります。

 この二つの星は17等星で今年の夏から秋にかけて地球に接近することになります。芸西天文台では、これらの星の観測会を計画しており、実現すれば正に空前絶後の事です。考えるだけでも頼もしく痛快です。因みに小惑星「牧野」は、1990年10月16日に芸西で発見したもので、有史以来(6606)の確定番号がついています。
 写真はこれら小惑星の移動を記録したもので、こうして2重露出することによって、地球に近い小惑星や彗星が確認されます。撮影は、芸西天文台60cm反射望遠鏡にて。

スキャン
にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村