今まで天体現象で記念切手になった天体は少ないが、1986年のハレー彗星に先んずる20年、日本で発見された「イケヤ・セキ彗星」が切手になった。
 発行したのは本家本元の日本ではなく、アフリカの「コンゴ共和国」であった。
 1965年9月19日(日本時)、台風一過後の快晴の暁天に発見された彗星は、間もなく南寄りのコースを辿り、近日点を通過した。10月下旬から11月上旬にかけて、南半球では最もよく見えた。光害の多い日本と違って都会の少ないアフリカ大陸では恐ろしいばかりの悪魔の長い尾が輝いた。

 ネパールの首都カトマンズでは、国王も参加しての、彗星による”厄除け祭”
を行ったという(NHK-TV)。南の途上国では彗星を天体と見るより”悪魔”との見方が強かったのだ。あのイタリアのガリレオ・ガリレイでさえ、彗星を一種の気象現象と見ていたという。竜馬が生まれた時現れたハレー彗星を、母親の「幸」が、空に舞う”竜”と見たのも無理からぬ話であろう。ここで「竜馬」と言う偉大な子が誕生したのである。「竜馬」は、ハレー彗星が生み落としていったのである。
 その後、竜馬は高知市の名勝、桂浜で銅像になった。1986年、今度はその竜馬の銅像の上に、かのハレー彗星が輝いたのである。


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