先日、狭い庭の片隅に白い曼珠沙華が咲いているのを見て「ハッ」としました。珍しい白い彼岸花で10年ほど昔にも咲いていました。今、思い出したように甦ったのはどうしてでしょうか? 土の中に白い花の種が残っていたものでしょうか。

この白い彼岸花が咲いていたのを、初めて見たのは1965年の9月でした。そう、クロイツ属の「池谷・関彗星」が登場した年でした。そして1956年10月6日、「クロムメリン彗星」を独立発見した日、同じ場所の観測台の近くに、コスモスの花が一面に咲き乱れていました。その一輪の白い花片をコートの胸のポケットに差して観測台に上がりました。

そのような事もあって、彗星発見と白い花が大いに関係があったのです。「池谷・関彗星」の現れた日、咲いていた白い花がいま甦りました。(ひょっとすると何かの前兆?)

今がクロイツ属彗星発見のチャンスです。朝方の東南に見える「ウミヘビ座」付近を熱心に捜索してみてください。こうした迷信とは関係なしに観測する必要があります。

(写真は久しぶりに姿を見せた白い曼珠沙華)
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