昔NHKのラジオ歌謡に「夕月の歌」という曲があった。今流行の諧謔的な騒がしい調子の曲とちがって、名曲の良さを真面目に、しんみりと聞かせた。夕空にかかる美しい三日月は、見る人の心に安心と慰安を与えた。そして昔の懐かしい思い出が浮かんだりした。

 同じ夕空に肉眼的な彗星が見えているはずであるが、位置が低く、しかも雲が多くて
確認できなかった。太陽からの離隔が12度で、4等星では肉眼では見えないと思った。芸西の大型望遠鏡は超低空には向かない設計になっているので、今日が最後のチャンスである。双眼鏡の視野に、かすかな光芒をとらえたが、瞬間の間であった。ブルーの極めて美しい彗星である。この星は約500年の旅をして、再び帰って来る。
 今度の10月8日と21日には芸西天文台で、牧野博士の「わかきのさくら」を見る会がある。18時から。小惑星の観測会とは珍しく前代未聞の事である。高知県の「文教協会」が参加者を募集している。
TEL 088-824-5451まで。


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