「馬首星雲」と呼ばれている奇怪な暗黒星雲の姿です。1985年の12月、芸西の60センチ反射望遠鏡で撮影しました。オリオン星座の「三ツ星」の一つが画面の端に見えています。望遠鏡をのぞくと、ただ濛々とした白い煙のように見えますが、写真では見事な色彩感があります。赤い星雲の上に、黒い影を落とした馬の首の姿は、鬼気迫るものがあります。見た瞬間、思わず戦慄が走ります。
 
 これから、秋が進むとオリオンは、東に高くなります。冬を代表する星座ですが、ちょうど天の赤道の上に跨っていて、世界中どこからでも眺める事が出来ます。三ツ星の北にベテルギウス、南にリゲルと1等星どうしの配置も見事です。これほど均整の取れた星座は少ないでしょう。
 このオリオン星座について、ある星の詩人は、こんなことを書いていました。

 オリオンが来た! 遠く地平線にはおお犬も吠えている
    みよ! この見事な夜天の祝祭を、、、、。


名称未設定

にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村