去る2月18日は芸西天文台の一般公開日でした。
 今は、これと言う珍しい天体の出現はありませんが、日本のロケットが月面に着陸する関係もあって特に着陸地点の「海」を口径70センチの反射望遠鏡に400xかけて眺めました。最高の倍率です。あいにく雲が盛んに流れていましたが、よく見えるタイムもありました。

 それにしても、芸西天文台は夕焼けの美しい場所です。天文台に来る途中のあぜ道で眺めた一瞬の落日の美しさは忘れられません。足摺岬に近い太平洋に落ちていく赤い太陽です。
 太陽が落ちてもしばらく夕闇の美しい空が続きます。そして間もなく燦然たる星空に代わります。今でも夕方の黄道光はよく輝きますが、夜半に見える不思議は対日照の淡い光芒もアリアリと眺めることができます。芸西は、お伽の国にでもやってきたような星の村です。
 この芸西の空で、いまやってきている「紫金山−アトラス彗星」は、どのような輝きを見せるでしょうか? 地球を包む長い尾は、凄いというより大蛇の巻き付いたような恐ろし姿かもしれません??!


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