早春のシンボル、梅の花です。
　私の良く通る鏡川沿いの散歩道ですが、四季それぞれの花に出逢えます。特に早春のころには白い梅の花が美しい。

　　♪白い花が咲いてた
　　　　　ふるさとの遠い夢の日、、、♯

　終戦直後のまだ世間が暗澹としていたころ、ラジオ歌謡で岡本敦夫さんの歌ったこの曲が大ヒットしました。わたしがまだ高校生のころで、その頃習い始めたクラシックギターで時々演奏したことを覚えています。散歩道で咲いた梅の花は、一枚いちまいはそれほど美しくないのですが、一面に咲くのが良いですね。

　まだ彗星を発見していない20歳のころ、「梶が森」と言う高山に登って、その途中の水場に咲く白い花を発見しました。登山に疲れた私の心と体をいやしてくれました。
　もし私が彗星を発見するようなことがあったら、もう一度登ってこの白い花と面会しようと思いました。それから11年の歳月が流れました。31歳になって彗星を発見した私は、同じ山の水場に立って、白い花を眺めていました。花は枯れずに、私の成功を待っていてくれたのです。


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