C/2017 O1とは、この7月アメリカのオハイオ州立大学にあるASAS-SNチームが発見した彗星ですが、最初近日点を通る10月中旬には7~8等星になると、期待されていましたが、10月4日の朝、関が芸西天文台で観測したところ、それほど明るくなっておらず9等星です。目の良い人なら15cm位のコメットシーカーで、観測するでしょう。

今のところ尾は見えず中心核の鋭い雲霧状です。写真で見るとおり、やや拡散した光芒(コマ)がみえます。位置は夜半の天頂に近い見やすい位置にあります。眼視的に彗星の捜索を志す人は、こうした明るい彗星を務めて観測し、彗星の光芒に眼を慣らす必要があります。

なんといっても、彗星の発見は眼視発見が花です。11月28日に福島市で開催される年に一度の東亜天文学会の年会では、関の記念講演もあります。彗星発見の今後についても話し合いたいと思っています。参加要領は「コメットハンター関勉のホームページ」の一般掲示板に出ています。

(写真は10月4日午前4時、芸西の70cmで捉えた彗星、露出3分)

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