去る6月15日、高知市東部のある団体による天文講演会があって講師として参加した。
 いつもの事だが、会場を一見して驚くことは、ほとんどが中年の女性で、会場の中に男性の姿を発見することが困難である。それだけに、女性が熱心なわけであるが、この傾向は何も今に始まったことではない。東亜天文学会の古い機関紙「天界」をみていたら、大正年代に山本一博士の主催した講演会には、見事な和服で正装した姿の女性たちが席をうずめている。こうなるといやでも「女性天文講座」で、女性を中心にした天文のお話になるのである。

 昔から、天文に活躍した女性は多かった。例えば兄ウイリアム、ハーシエルと共に「天王星」を発見したイギリスの「カロリン ハーシエル」や、大戦後のアメリカのフラグスタフにある海軍天文台で、多くの周期彗星を検出したE.リーマー女史なんかその最たるものであった。やはり優しく美しい星の光と、女性たちは切り離せない運命にあるようである。

 講演が終わって、多くの質問があった。ブラックホールの事、宇宙の果てのこと。そして少し砕けたことではUFOの存在について。多くの人が同じ考えを持っているが、残念ながら明確な答えは無い。「未確認飛行物体」と言うのは多く存在するが、大概は説明できる大気圏内の現象である。


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