このところ、炎天が続いている。複雑な構図を描く雲を見上げていると、様々な幻影が浮かんでくる。数年前に見た夏雲では、おぼろげながら、日本列島がえがかれた。北海道や九州もちゃんと付いていた。今日見た夏雲では小さいながら、四国が見えていた。室戸から、足摺岬にかけての海岸線も見事。

 名勝、桂浜の岩場には、朱色のうつくしい竜宮城が、碧い海に生えている。
浦島太郎が、ウミガメに乗って訪ねた場所である。そして陸地に入り込んだ浦戸湾には、昔は沢山のクジラがいて、漁師たちが盛んに捕まえた。
 大昔からこんなわらべ歌があった。

 言うたちいかんちや
  おらんくの池にや 
   潮吹くクジラが泳ぎよる

 池とは浦戸湾を意味するが、昔は沢山のクジラがいて、漁師たちが盛んに捕獲合戦を繰り広げたものである。潮を、垂直に噴き上げながら泳ぐクジラを漁師たちが盛んに小舟で追いかけて、竿で捕まえている姿は、見ものである。

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