アメリカの飛行士、フランクチャンピオンが高知市の上空で曲芸飛行中に墜死して今年の10月30日で丁度100年になるそうである。鏡川のほとりを散歩していて、チャンピオンの碑(墓)の前を通ると、今日も碑の前の花壇には沢山の花が咲き誇っていた。石碑には大正7年4月「鬼頭これを建設」とある。昔を知る母によると、鬼頭氏とは町の顔役で、何か大きなショーは、こうした人が呼んで開催していたそうである。

 チャンピオンが航空ショーをやった高知市の朝倉には、44連隊の広い練兵場があった。いま高知大学のキャンパスになっている。ところが昭和に入って10年頃、今度は落下傘によるダイビングのショーがあった。私は父と二人で自転車に乗って、見物に行った思い出がある。なんでも女性飛行士が高空からパラシュートで飛び降りる実演をやるという。巷では大変な人気となった。

 当日は良く晴れた日で、練兵場は黒山の人だかりとなった。やがて広島県の呉からやってきた複葉の飛行機は、高度500mほどの上空を何回か旋廻していたが、突然パッと光って白い落下傘が開いた。しかし半開きの状態で、飛行士が盛んに紐を操って開かそうと努力した。結局、開くには開いたが、着地の目標を大きくはずれて人家のある畑の中に降りた。しかし女性で堂々と大空から舞い降りた女傑とは、一体どこの何者だったのか?誰かご存知の方が居れば教えて欲しいと思う。しかも、高知県ではまだ飛行機の珍しい時代である。これは恐らく永遠の謎であろう。
 今では、この珍しい航空ショーがあったことすら、知
る人は居ないのである。何時か見た記憶のある蜃気楼のように、私の夢だったのだろうか?

IMG_0027

にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村