月が夜空を運行中に恒星や惑星を隠す現象を掩蔽とかオッカルテーションとか言います。随分昔になりますが、私が上町2丁目の自宅の庭で観測をやっていたころ、あの有名な「スバル星団」の中に月がこっとりと這入る珍しい現象が起こりました。夕空です。
 
 その頃私は15cmの反射赤道儀を主力に、天体写真を始めたばかりで、1970年に私の六つめの発見の彗星を撮影することができました。”鈴木・佐藤・関彗星”です。その後望遠鏡が22cmに変わり、多くの成果を挙げました。その頃は上町2丁目の夜空も美しく、「アンドロメダ大銀河」が肉眼で見えたほどです。

 1969年9月、有名な「本田・ムルコス・パ彗星」を世界最初に発見しながら、報告が遅れた苦い経験を持ちます。この失敗が、その後、多くの周期彗星検出の力強い基盤となったのです。

 (写真は1969年4月19日の20時、30秒の露出で撮ったものです。)
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