激寒の日がつづいています。如何に寒くとも観測は休むわけにはいかず天文台に通っています。高知市ではマイナス4度を記録したようですが、私が観測を始めたばかりの1950年代は物凄く寒い日がつづきました。氷点下7度の中で観測しました。夕方から早くも水道が凍っていました。

 その頃は高知市の自宅の屋根瓦の上で観測していましたが、あまりの寒さで時計も止まり、凍った瓦ですべりおちたこともあります。早暁の観測が終わっても、適当な暖がなく、すぐに寝ても手足は氷のように昼まで冷たかったことを覚えています。

 そんな苦労をしても、なお観測をやり続けるのは、希望の星”セキ彗星”を発見したかったためで、1961年までの11年間が私の人生での最大の試練の期間でした。

 (写真は氷を割ったようなドームの中で観測を続ける最近の私です。)
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