高知城公園はいま見事な桜です。土井晩翠の詩です。

 春高楼の 花の宴
  めぐる盃 かげさして
   千代の松が枝 分けいでし
    むかしの光 いまいずこ

 かつて中学の教科書に載っていた有名な詩ですが、内容が難しいというので削除されました。その時、芸西天文台で発見した小惑星に「荒城の月」と命名しました。宇宙にはこの名曲が今もかがやいているのです。

 古くは水師営で乃木将軍がステッセルと会見した時、歌ったと言われています。この名詩に登場するお城は、仙台の青葉城か、九州の岡城ではないかといわれていました。私はその新説として高知市の「大高坂城」を挙げます。

 晩翠の夫人は高知県の人でした。晩翠は度々高知県にやってきて講演会を開いたり高知城を巡ったりしました。「大高坂城」とは高知城の古い名称です。


 天上影は かわらねど
  栄枯は移る 世の姿
   写さんとてか 今もなお
    ああ荒城の よわの月

 いま桜花に埋もれた高知城の姿は、正に晩翠の詩の魂を輝かせているように思えてなりませんでした。
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