写真は1960年頃の上町の自宅の観測台です。物干し兼天文台という事で我が家では有名でした。1962年2月4日に、二つ目の彗星”関・ラインズ彗星を発見したころ、奇妙な現象を目撃しました。

 早春のお墓参りの季節には、墓地の多い南の山では良く山火事が発生しました。しかし中には、どうも放火ではないか?と疑われる火事も発生しました。東南の高見山は標高200m位の低い山ですが、私が深夜、9cmのコメット・シーカーを操って彗星を捜索している時、山の二か所で同時に火の手が上がりました。

 「また不審火が起こった」と思って望遠鏡を山に向けました。赤い炎が盛んに上がっています。今度は望遠鏡を20cm、200xに切り替えました。私は見ました!作業服に戦闘帽をかぶった犯人?の姿を。高見山まで約2000mの距離があります。200xの望遠鏡ですと、わずか10mの距離まで引きつけて見たことになるのです。
 
 誰にも見られていないと思って悠々と放火していた犯人が、まさかこんな近い距離で見られていたとは夢にも思いますまい。無限大の星を見る望遠鏡は、地上では計り知れない威力を発揮するものです。下の写真は、私の観測所から見た高見山の頂上付近です。
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