若い女性が習いに来ていたころの自宅での教室がなつかしいですね。写真は天文台のある芸西村から通っていた、当時女子大生の公文さんです。1967年頃で、その頃小学館の「少年サンデー」誌が取材にきて、彼女がギターレッスン中のモデルになってくれました。

 取材は佐伯さんという記者と専属のカメラマンが来て5日ほど滞在し、ギターやら物干し台での観測風景を撮影し、雑誌に連載されました。意外に多くの反響がありました。昨2017年10月の福島市での東亜天文学会の年会に、このシリーズを参考資料として持ち込んだ方がいました。

 ギター練習生の公文さんは、大学を卒業後結婚されて県外に行かれました。1990年頃、四日市市で天文講演会を開いたとき、公文さんは小学低学年の男のお子さんを連れて聞きににきてくださいました。講演会は各地で行いますが、実に意外な方と出逢うことがあって楽しみなものです。公文さんは、「あの時先生に聞いていただきたいお話がありました。」と初めて述懐されました。何かで独り悩んでいたようです。すべてが若き頃の夢です。

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